今日は、士業の皆様向けに、検索結果上でのクリック率を高めるテクニックをご紹介致します。
「競合になり得る人たちに、こんなためになること教えちゃっていいの?」と思えるほどに効果抜群の手法ですが、私も試行錯誤で行ったので、最短の実現方法をご紹介することはできません。この記事をご参考に、是非お試しください。
- まずはデータを知る。
- 検索者の心理を知る。
- その上で、できることを考えよう
検索結果とクリックに関するデータ
キーワードを入力して表示される検索結果とクリック率の関係については、アメリカの調査会社などがデータを公表しています。
私が参考にしているブログ記事をベースに考えた場合、1万回表示された場合のクリック回数はおおむね次のとおりとなります。
オレンジ枠で囲まれている部分が自然検索結果、その他の部分が広告結果です。
これは、ニールセンがイギリス国内で2011年に行った、リスティング広告と自然検索結果に関するクリック割合に関する調査結果、及びアメリカのコンピート社が2012年に行ったリスティング広告内のクリック割合に関する調査結果の双方を掛け合わせて独自に作成したケーススタディです。
調査結果の検討
単純に調査結果だけを見ると、自然検索結果で1位表示されるページの被クリック回数が圧倒的に多く、たとえリスティングで1番目に表示されても、それは自然検索結果の5位程度の結果にしかならない、ということになります。
しかし、これを「士業」というビジネスフレームに直接当てはめて、やみくもにSEOに目の色を変えるのは、私は得策だとは思いません。
実際、交通事故専門のHPなどでは、7ページ目や8ページ目に表示されている記事であっても相当のアクセスがあります。
検索者の心理を知る
士業の先生方に何かを依頼する、というのは、人生の一大事であることが多いのではないでしょうか。通販で本を探すのとは訳が違う、と私は思います。ですので、資格者をお探しの依頼人は、クリックを重ねて、自分に取ってより良い資格者を探されているのではないでしょうか。
とはいえ、いくつも並んでいる検索結果を全てクリックするのは依頼人も疲れますし、できれば検索結果で差別化を図れればいいのですが、それは容易ではありません。
それにチャレンジするのが本稿の狙いです。
クリック回数を高める施策
では、具体的にクリック率を高める施策を見ていきましょう。
検索結果に写真を表示させる
上記のような検索結果をご覧になったことがおありでしょうか?
これは、GoogleさんのサービスであるGoogle+と検索結果を連動させることにより、Google+のプロフィール写真を掲載しています。
このように写真を表示させるために、Googleさんでは幾つかの道筋を用意されており、基本的には、どのような形でウェブを運用していらっしゃる場合でも、写真が表示できるようになっています。
私は独自ドメインをもっており、メールも独自ドメインのものがあるのですが、できるだけ面倒をかけずにやろうと思ったので、一番簡単と思える方法でやりました。しかし、三日経っても上手く表示されなかったので、結局headerにコードを書きたす作業をしました。
この写真を表示させる手法については、詳しく書かれたブログ記事がありますので、是非そちらを参考に挑戦なさってください。
ただし、この写真表示はGoogleからの検索だけに対応しており、現在は、Yahoo!さんからの検索では表示されないことに注意が必要です。
ページの説明をしっかりとする。
上の画像でタイトルの下に、ページの一部が抜粋で表示されています。当事務所抜粋はシンプルに内容を要約していますが、他のページでは、単純に一部が抜粋されています。
当事務所の要約については、meta(メタ)タグというページには見えない要素を書き込んでいます。このメタタグをブログ記事毎に設定するのも大変な話ではあるのですが、各ページ毎に、おおよそ120文字程度を目安にしてページの要約を書くと、すっきりとした要約を作り、こちらから戦略的に閲覧者に訴求することができるので、視認性を高める上で非常に効果的です。
ただし、必ずしも要約がそのまま表示される訳ではなく、要約を設定していても、文章の一部が抽出されて表示されることもあります。
設定に興味をお持ちになられたら、これも検索してお探しになってください。親切に説明されたブログがたくさんあります。
まとめ
Googleは、ユーザビリティ、すなわちユーザーの利便性を高めるために、最適な検索結果が表示されるよう技術革新を続けていらっしゃるようです。
書き手の情報がGoogle+で分かったり、ページを要約して閲覧者に分かりやすく伝えることは、いずれもGoogleさんの方向性と合致するものであり、この取組は、クリック率を高める要素になるだけでなく、閲覧者の利便性を高める役割を果たすことにもなるでしょう。
士業の先生方で本稿をお読みになられ、チャレンジしてみようと思われた皆様は、是非このTipsをソーシャルで他の同業者様にもお伝え頂きますようお願い致します。