今日は、雑記です。
サッカーは詩的なスポーツです。そして、時に、美しいゴールではなく、美しい敗者の存在によって、よりドラマチックに胸に刻まれるスポーツでもあります。
ペップは、チャンピオンズリーグの準決勝後、このようにコメントしたそうです。
「…笑う時もあれば泣く時もある。それがこのスポーツの魅力だ。」
アンチバルサはたくさんいても、アンチペップな人はそういないでしょう。いかなる時でも相手に対する敬意を失わず、潔い。その精神こそがバルサの根源であって、多くの人がバルサを賞賛するのは、プレーの源となっているフィロソフィーなのでしょう。
決勝に進んだのチェルシーでしたが、このセミファイルに敗者はいません。どちらもそれぞれのチームらしく戦い、ゲームが終わった。
スペクタクルなゲームだったかどうかは別にして、このセミファイナルはサッカー史に刻まれる180分だったように思います。
その後、メールが届きました。
送り主は、ボストン在住のフィリピン人男性です。法然院で声をかけられ、蓮華寺を案内し、ソバを食べてお別れ。その後メールやハガキのやりとりが10年以上続いているという、不思議な縁でつながっている友人です。
43歳の彼は、ボストンでの仕事を辞め、フィリピンに帰り、医師になるべくメディカルスクールに通い始めるのだそうです。
その文面は、強い意志と未来への希望に溢れ、自分の心に強く響きました。
彼の一文をここにご紹介します。
I do not want to sit somewhere someday and regret not doing it. I am someone who tries to accomplish things I have set to accomplish in my life and becoming a medical doctor is one of those in my list.
…
イビチャ・オシムは、サッカーを「人生の大学」と喩えたそうです。ペップが言うように、泣く時もあれば笑う時もあるのがサッカーの魅力であるというのは、人生においても同じ事。
その友人からのメールをもらって、彼のような人と巡り会えたことを誇りに思ったし、自分も彼のような人間になれるよう、努力していきたいと思いました。