今日は、特例民法法人である社団法人医師会の移行についてのお話しです。
このブログを書くにあたって京都の医師会の登記上名称を調べた処、まだ「社団法人」となっていましたので、少なくとも移行は完了していないようですね。
社団法人は、特定の会員の利益のために活動する、いわゆる「共益」を求める法人であるため、「公益」の認定は受けられないのではないか?と言う考え方があるようですが、必ずしもそうとは言えません。
実際、公益認定を受けていらっしゃる医師会、歯科医師会が存在します。一方、一般法人への認可を選ばれた医師会もあるようです。
公益認定医師会が存在する、と言うことは、日本全国どの医師会でも公益認定が取れると言うことです。移行については、その法人のあり方、進むべき道から移行種類を選ぶ必要がありますし、税務的な見地からの検討も必要です。
しかし、「公益は認定が難しい」とか「社団法人だから公益は無理だろう」などという発想でもって公益認定を諦めてしまうのは、ちょっともったいないと思います。
もちろん、一般社団法人になった後に公益認定申請をするというプロセスもありますが、それなら最初から公益法人認定を申請しておけば事務の手間も省けます。
移行はまだまだ進んでいないようですので、検討は慎重になされるとよいのではないでしょうか。