デュアルスタンバイ・デュアルアクティブ(以下、「DSDA」と略します)携帯VAIOPhoneにソフトバンク銀SIMを挿して使い始めました。
その導入アプローチとトラブルシュートです。
- ガラケーから変更の場合、ソフトバンクへの持込機種変更でプラン変更してもらう必要があります。
- ソフトバンクのマイクロSIMにhi-hoのnanoSIMを挿して使い始めました。
- DSDAは快適に作動します
- メールの送受信はアプリ「ソフトバンクメール」を使うのが第一選択、と言えます。
DSDA携帯のメリット
DSDAを使うメリットは、ナンバーポータビリティで携帯キャリアを引っ越すことなく、電話代を劇的に減らすことができる、というものです。
このDSDAは、私の親族が使っているのですが、月々の電話代は2,000円弱、あとはデータ通信SIM代です。
もちろん、これには使い方の特性があります。私の親族の使い方は以下のとおりです。
- 電話はほとんどしない。
- メールも基本しない。
- 家ではwi-fiをとばしている。
こういった人は、携帯電話のプランで最も安いものを選択できますので電話代が下がっているという側面もあることに留意願います。
ソフトバンクの契約内容
- 基本プラン:ホワイトプラン(月980円)
- データプラン:パケットし放題S for スマートフォン(2.5GB)(月372円~上限5,700円)
- ウェブ使用料:300円
これだけです。
格安SIMについて
- 会社:hi-ho
- 契約タイプ:hi-ho LTE typeD アソート(3枚のSIMで月1,522円で)
3枚全部使っていますので、1枚割にすると500円ちょっとです。そのうち最も使わないものは高速通信をオフにしていて、月3GBの割り当て量も残ってしまうくらいです。
導入の手順
まずは、SIMカードを変更する必要がありましたので、ソフトバンクで持込機種変更の手続きをしてマイクロSIMに変更、プランを上記の最も安いものにしました。
最近のDSDAはSIMスロットがnano×2の機種が主流になっています。マイクロで使う場合もアダプタをはめれば済むことですので、今後を考えるとnanoSIMが便利と言えるでしょう。
hi-hoのSIMはnanoを選択しています。なお、VAIOphoneはもう製造中止になっていますが、SIMを二枚挿しするとSDカードが使えなくなるので要注意です。
次に、元の携帯でアドレス帳などをSDカードにバックアップして、スマホへ移動させます。
スマホからDSDAへの乗り換えをお考えの場合、lineはグーグルドライブへバックアップできるようになっており、復元も簡単です。
各種設定
導入部分をちょっとはしょりましたが普通にアンドロイド携帯を使い始めるのと同じですので、携帯電話を起動した後のガイダンスにそって進めていきましょう。グーグルアカウントは必須ですね。
さて、ここからです。
SIMの使い分けを設定する
まず、電話とデータ通信の優先SIMを設定します。
【設定】→【SIMカード】と進み画面下【優先SIM:】でモバイルデータと通話の優先SIMを設定します。
モバイルデータは格安SIM会社、優先SIMはソフトバンクに設定しましょう。
ここまでの設定では、次のようになっています。
- 優先SIMは設定できた。
- どちらのSIMでも【データ通信】は有効になっている。
そして、
- 電話はできる。
- 格安SIMのAPN設定をすれば、データ通信も使える。
- SMSは送受信できる。
- いわゆるEメールは送受信できない。
ここから、Eメールを受信できるように設定していく必要がありますが、先に結果を書いておきます。
- ソフトバンクメールを使わなければwi-fi環境でEメール受信はできない。
- SMSは標準のアプリ、Eメールだけをソフトバンクメールで送受信するという切り分けた使い方はできないようだ。
- 適切にAPNを設定しソフトバンクSIMのデータ通信を有効にすれば標準のアプリでメールの送受信が行えるようになるが、通信料が発生する。
- Eメールはwi-fi環境だけで送受信しよう、という割り切った使い方が必要になる。
Eメール受信のための設定
上記のような結果になりますので、ソフトバンクメールをインストールしましょう。
ソフトバンクメールをインストールしたら、「ソフトバンク銀SIMに関するAPN設定」を参考に、ソフトバンクメールでwifi送受信設定を行うためのAPNを設定しましょう。
□【設定】→【もっと見る】→【モバイルネットワーク】→【SOFTBANK】→【アクセスポイント名】にアクセスして操作します。APN設定後は保存をお忘れなく。
ここからがちょっと大切です。
- 【設定】→【データ使用量】をクリックし、ソフトバンクのモバイルデータ通信が有効になっていることを確認します。
- タブをデータ通信専用SIMに切り替え、モバイルデータ通信を一旦無効にします。
- 【設定】→【SIMカード】で【優先SIM:】の【モバイルデータ】をソフトバンクに変更します。
この状態で、ソフトバンクメールを起動してwi-fi送受信設定を行いましょう。万が一上手くいかなければ設定を見直す前に、wifiを切断して再チャレンジしてみましょう。
これで、ソフトバンクメールを使ってwi-fiから送受信が行えるようになります。
しかし、このままの状態ではEメールを読み込み事ができません。メールを読み込むためのAPN設定を行い、APNの切り替えを行います。
□【設定】→【もっと見る】→【モバイルネットワーク】→【SOFTBANK】→【アクセスポイント名】に再びアクセスして上記リンク記事を参考にメール送受信用アクセスポイントを作成、そちらに切り替えます。この時最初に作ったAPNは削除する必要ありません。
ここまでの設定で次のような状況になります。
- 電話:できる。
- インターネット:できる。
- SMS:できる。
- Eメール:できる。
- Eメールwi-fi送受信:ソフトバンクメールを使えばできる。
最後の設定
しかし、データ通信などの各種設定を変えていますので、最後にそれを最適化します。
- 【設定】→【データ使用量】をクリックしソフトバンクのモバイルデータ通信を無効にします(これで通常のEメール送受信はできなくなり、wi-fi環境下でのみ送受信可能となります。)
- タブをデータ通信に切り替え、モバイルデータ通信を有効にします。
- 【設定】→【SIMカード】で【優先SIM:】の【モバイルデータ】をデータ専用SIMに変更します。
これで設定完了です。
- 通話の優先SIM:ソフトバンク
- モバイルデータの優先SIM:データ通信専用SIM
- ソフトバンクのデータ通信:無効
- データ通信専用SIMのデータ通信:有効
こういう設定になっていることを確認しましょう。
トラブルシュート
データ通信専用SIMの電波受信アイコンが無効になる。
これは、ソフトバンクのAPN設定が正しくできていないことに起因する現象と考えられます。
wi-fiのない環境下でEメールを受信したがメッセージをダウンロードできない。
ソフトバンクのモバイルデータ通信を有効にすれば受信できます。但し、受信後は無効にしておかなければ膨大な課金を食らう可能性もあります。
ソフトバンクメール以外のメールアプリで送受信を行いたい
私が試した範囲では、SMSとEメールの送受信を別々にすることはできないようでした。Eメールをwi-fi環境で送受信するためにはソフトバンクメールを使うしかありません。逆にwi-fiで使うことを捨てるなら、Eメールを受信する度にソフトバンクのモバイルデータ通信を有効にすることで他のアプリを使うことができるでしょう。
やってはいけないこと
ソフトバンクのモバイルデータ通信を常時有効にしておくと、格安SIMを挿して運用する意味がなくなり、多額の課金発生が予想されます。ですので、ソフトバンクのモバイルデータ通信は無効にしておくことが望ましいと言えます。また、有効にしている状態で上限使用量を定めると、1日5MB程度の使用で自動的に無効になるよう設定できるようです。私は心配性ですので、その上限設定をした上で、データ通信は無効にしています。
まとめ
DSDA携帯の二枚挿しは最新機種がお手頃価格で使えるので便利です。Eメールの送受信が不便で完全に使える訳ではないのですが、2,000円という料金を享受するには受忍できる不便さでしょう。本当は写真付きで紹介すればいいんですが、行政書士事務所のブログにつき、そこは簡略化ということで。