今日は、京都府下で12月から受付が開始された『在宅療養安心病院登録システム』についてのお話しです。
名称からは内容が理解しにくいので、私の理解に基づいてごく簡単にこのシステムを説明すると、「65歳以上」の「医師の訪問を受けている等の在宅療養者」が「一時的に体調を崩した」際に「診療、検査又は入院を希望する病院」を「予め登録しておく」ことにより、「在宅療養者をケアする」システムということになります。
要件は65歳以上であること及び医師の訪問を受けている在宅療養者(原則)の2点ですが、登録申請にあたっては、かかりつけ医療機関の署名が必要とされています。
登録申請書を事業主体である京都地域包括ケア推進機構に送付し、登録が完了すれば通知書が登録者宛に送付される仕組みになっているそうです。
京都地域包括ケア推進機構には、行政書士会、弁護士会などの士業団体も所属しており、ふれこみの「医療、介護、福祉」以外に「法律面」からもケアできる体制になっています。代表理事は京都府知事や京都府医師会会長がなっておられ、法人格のない団体ではあるものの、「オール京都」というキャッチコピーに偽りはありません。
さて、この安心病院登録システムの制度趣旨としては、在宅療養者に対するケアのスピードを上げることにより、症状の悪化や身体能力の低下を防ぐ狙いがあり、これは全国初の取組とのことです。
制度趣旨は素晴らしく、上手く機能して在宅療養者のサポートにつながればいいですね。制度を運用するのは人なので、全国に先駆けたモデルシステムとなるよう、運用する方々でしっかりと育てていって頂きたいですし、行政書士会も構成団体に所属している訳ですので、自身も寄与できるよう、研修等あれば積極的に参加していきます。
最後に、事業主体のホームページのリンクを掲載しておきますのでご参考になさって下さい。