なでしこジャパンの連覇に向けた3つの提言

 なでしこジャパン、女子W杯決勝進出おめでとうございます!
 でも、おめでとうにはまだ早い。選手の目標は連覇のはず。本日は、みやこ事務所的、なでしこジャパンへ向けた提言を行います。

  • 中盤のサイドで相手を自由にさせすぎないように。
  • 足下のパスではなく、裏を狙いたい。
  • サイドを有効に活用しましょう。

中盤のサイドで相手を自由にさせすぎないように。

 中盤のサイドはディレイを意識しているのか、ボール保持者との間隔が少し広いような気がします。それに引き換え、相手チームは予選からきっちり身体をあててくるので、宮間選手は静止した状態では前へボールを運ぶのに苦労している印象があります。

 もちろん、ボランチは激しくチェックに行っているし、サイドも要所はスライディングなどで果敢に行っています。しかし、中央付近のサイドでもしっかり身体を寄せてチェックに行けば、ボールを奪った時に大きなチャンスになるので、自陣を固めるのではなく、もう少し前から積極的なディフェンスをする方がよいのではないかと感じます。

足下ではなく裏を狙いたい。

 なでしこのサッカーは、基本的に丁寧にパスをつないでゴール前にボールを持ち込むスタイルのようですね。時々DFから縦にいいパスが入りますが、距離感が掴めてないのか、あまりつながることはありません。

 相手は大柄で、足も長いので、足下のパスを受けても素早くチェックにこられたらボールを保持するのが難しい。大儀見選手はポストプレーで上手に足下でボールをおさめていますが、二人を背負って次のプレーに移りにくいようです。
 大野選手も大儀見選手も裏を取るプレーは苦手ではないはずなので、もっとDFの裏を狙うスルーパスを増やすことでチャンスが増えていくと思います。
 コーナーキックをもらえる回数が増える可能性が高いことも勘案すると、裏を狙うパスは有効だと言えるでしょう。

サイドを有効に活用しましょう。

 宮間選手と川澄選手が少し中に入った時、鮫島選手と有吉選手はそのスペースを狙っている様子なのですが、ボールホルダーが中に向いているので、相手ペナルティエリアの両サイドが使い切れていないようです。岩渕選手が入って少し左サイドが活性化しましたが、突破力のある川澄選手、パスの上手い宮間選手ともに、サイドをもっと有効に活用できるのではないでしょうか。

 少し真ん中が混み合っている感じがするので、大野選手がサイドに流れることで大儀見選手が少しラクになり、宮間選手が斜めに入ってくれば大きなチャンスになっていくのではないでしょうか。実際、オランダ戦で宮間選手にそういったシーンがあったと思います。
なでしこジャパンを応援します。

応援してます!

 気持ちの勝負を前面に押し出す今回のなでしこ。調子の良かった安藤選手が初戦で骨折というアクシデントがありましたが、7番のぬいぐるみと一緒にここまで勝ち上がってきた。

 アメリカは強い。けれど「すべての試合は0対0からはじまる」というクライフの名言のとおり、勝利への確率は両チームが5割ずつです。

 存分に戦って、自分達にとって納得のいく結果へたどり着いてほしいです。